Googleマップ対策として、サービスに関連するキーワードを決め、Googleビジネスプロフィールの情報に含めることが必要です。そうすることで、自分たちのビジネス情報を上位に上げることができます。そして、その対策の効果を正しく計測するためにも、キーワードを正しく設定することが求められます。
そこでこのページでは、キーワードの決め方について説明していきます。
キーワードを正しく決めるための基礎知識
ユーザーが検索時に実際に使用した検索語句を「検索クエリ」と呼びます。
ユーザーが検索行動を行う時には、その裏に何らかの検索意図があり、「検索クエリ」にはユーザーの検索意図が表れます。
一般に検索クエリは、その検索意図から大きく4つに分類されます。
(1)Knowクエリ
”何か情報を知りたい”という意図がある際に検索される語句 例)ネクタイ 結び方
(2)Goクエリ
”特定の場所に行きたい”という意図がある際に検索される語句 例)新宿 居酒屋
(3)Doクエリ
”何かをしたい”という意図がある際に検索される語句 例)飛行機 予約
(4)Buyクエリ
”何かを買いたい”という意図がある際に検索される語句 例)スニーカー 通販
このうち、Googleマップ対策で考慮すべき検索クエリは、(2)Goクエリ にあたります。
「●●へ行きたい」という検索意図を含むGoクエリに対し、Googleの検索エンジンはGoogleマップを検索結果として表示させます。
このGoogleマップの検索結果の順位を上げる施策こそがGoogleマップ対策となるため、ロカオプで順位計測を行うキーワードとしてGoクエリを推奨しています。
流入の大半を占めるGoクエリと比較すると、Goクエリ以外のワードは集客には結びつきにくい性質をもつため、Goクエリを採用することを推奨しています。
※業種や分野によってはGoクエリ以外を採用することもあります。
- Goクエリは他のクエリより、検索結果にマップが表示されやすくなります。
- Googleビジネスプロフィールに流入するユーザーのうち、Google検索経由での流入が大半を占め、多くの場合流入全体の7~8割にのぼります。
Goクエリ以外のキーワードをロカオプに登録することもできますが、割合の少ないGoogleマップで直接検索する場合のみを想定した順位計測となります。
キーワード決定の3ステップ
キーワードを選定する際には、以下のフローに沿って進めていくとスムーズです。
- Googleビジネスプロフィールの検索クエリから、キーワード候補を見つける
- Googleサジェストから、キーワード候補を見つける
- ピックアップされたキーワード候補を実際に検索し、マップの有無・関連性を確認する
1. Googleビジネスプロフィールの検索クエリから、キーワード候補を探す
Googleビジネスプロフィールの「検索クエリ」は、Googleビジネスプロフィールマネージャのインサイト画面「新しいパフォーマンスを確認する」より確認を行うことができます。
ビジネスプロフィールマネージャは下記の手順で開くことができます。
ユーザーが、実際にどのような検索語句を用いて店舗を検索しているかを確認し、登録するキーワードの目星を付けましょう。
- 「検索クエリ」上位のキーワードは、それだけ多く調べられている = ユーザー(見込み顧客)が多く存在する 、ということを意味します。
- 見込み顧客の少ないニッチなキーワードの順位を計測するよりも、見込み顧客が確実に、そして数多く存在することが分かっている「検索クエリ」上位のキーワードの方を計測する方が、状況をより正しく把握することができます。
例)上記のケースで考えてみると、ロカオプに登録するキーワードの組み合わせは
- 地域名*・・・「川崎市」「鷲沼駅」
* 計測方法【キーワードでエリアを指定する方法】を選択する場合は必要 - キーワード・・・「カフェ」「ドッグカフェ」「犬カフェ」「喫茶店」
が候補として考えられます。
検索クエリをもとにして、多くあるキーワードの中から登録するキーワードを決める作業は難しいと思われます。そこでキーワード選定における考え方をまとめました。
キーワード選定の考え方
- 地域名
住所、ランドマーク(駅名や地名)などから選定する。
ex)住所 :大阪 新宿 豊島区 横浜
ランドマーク:なんば 新宿 池袋 関内
場所が特定しずらい地名
中区、中央区、北区、南区、日本橋などの同地名がある場合は
→「○○市 中区」などと市町村などと組み合わせる。 - キーワード
基本は業種名、単体ワードなどのビックキーワードから探す。
ex)居酒屋、歯医者、不動産、カフェ
* 【キーワードの計測方法】
2. Googleサジェストから、キーワード候補を探す
同じようなキーワードばかりになる、キーワードが全然思いつかない時には、Googleサジェストを活用します。
※Googleサジェスト
予測変換のようなもので、Googleに検索ワードを入力しているときに表示される検索候補としてでてくるキーワード。
手順1. ブラウザのシークレットウィンドウを開く
※自分自身の検索履歴に基づいたキーワード候補が表示されないようにするため
手順2. 検索窓に、【 (2.1)Googleビジネスプロフィールの検索クエリから、キーワード候補を探す 】で候補に挙がったキーワードや、その他ユーザーが検索時に使用することが考えられるキーワードを入力
入力すると、サジェストキーワード(入力したキーワードを含む検索キーワードで、ユーザーから検索される頻度が高いキーワード)が表示されます。
検索結果画面下部には、”他のキーワード”として関連するキーワードも表示されます。
サジェストされたキーワードを更に検索すると、キーワードの幅が広がります。
「川崎市 カフェ」というキーワードであれば、「川崎市 カフェ ひとり」「川崎市 カフェ デート」といったキーワードに加えて、「川崎市 テラス席のあるカフェ」「川崎駅 喫茶店 レトロ」といった関連語も新たに候補としてあがってきます。
このようにGoogleサジェストを用いれば、自分では思ってもいなかった新しいキーワードに出会うことができます。
サジェストされたキーワードの中から、自社のサービスに関連があり、マップが表示されそうなキーワード候補を見つけましょう。
サジェストキーワードは以下の無料の関連キーワード取得ツールなどで調べることができます。
- Googleキーワードプランナー ⇒Google広告のアカウントが必要
- Google Search console ⇒Googleアカウントが必要
- ラッコキーワード ⇒アカウント登録など必要なし
関連するキーワードではなく、キーワードがどのくらいの人に検索されているのかを調べたい時には以下の無料ツールを使用すると便利です。
- Googleキーワードプランナー ⇒Google広告のアカウントが必要
- Google Trends ⇒アカウント作成必要なし
3. ピックアップされたキーワード候補を実際に検索し、マップの有無・関連性を確認する
キーワード候補が出揃ったら、キーワードを実際に検索し、
- 検索結果にマップが出るかどうか
- マップでピックアップされているビジネスの業種が、自社のビジネスと同じであるかどうか
を今一度確認します。
例)大阪市 注文住宅 工務店
-
関連性が高いのは「工務店」
-
ビジネスカテゴリが「建築設計事務所」の場合は、そもそもの関連性が低いので上位表示されにくい
例)大阪市 交通事故治療
- 関連性が高いのは「接骨院」
- ビジネスカテゴリが「整形外科医」の場合は、そもそもの関連性が低いので上位表示されにくい
マップ上でピックアップされているビジネスの業種が、自社のビジネスと同じであるキーワードを選択します。
キーワードの正しい選定を
- Googleビジネスプロフィールの検索クエリから、キーワード候補を見つける
- Googleサジェストから、キーワード候補を見つける
- ピックアップされたキーワード候補を実際に検索し、マップの有無・関連性を確認する
以上3ステップで、キーワードを正しく選定し、Googleマップ対策の効果を正しく計測できるようにしましょう。
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